DESIGN FOR THEATERGOING
1903年ニューヨーク州コニーアイランド
電流で殺処分された象トプシーの実話をもとにした物語
母と暮らす引きこもりの青年は、ある日、象になってしまった…。
象のトプシーは捕獲され、サーカスに売られる。日々の辛い調教の果てにトプシーは人間を殺してしまう。
この頃、直流電気の普及を推進していた発明家トーマス・エジソンは、かつての部下、天才ニコラ・テスラが開発した交流電気の危険性を訴え、2人の対立は、動物実験を公開する“電流戦争”に発展していた。
「人殺し象」の評判がたったトプシーはサーカスから遊園地ルナパークに引き渡されるが、そこでも「危険な邪魔者」として、結局興行師によって殺処分が検討される。動物虐待防止協会との話し合いもむなしく、トプシーは“電流戦争”の犠牲者となることが決まってしまう。
しかし、ものがたりはここから意外な方向へと進む…。
20世紀初頭、人類の技術革新と歓楽への欲望、文明の光と闇の狭間に葬られた一つの儚い命の悲劇をファンタジカルな装いで描く。