DESIGN FOR THEATERGOING
「うとぅ り」
今、今の前、その前のもっと前。
今、ここにいるもの、ここにいたもの、あったもの。
過去は自分の後ろにあるのではなく、今ここにもあること。
目に見えない、物の気の中に、自分の気配をおく。
タイトルは古語の、
”うつる”(時が経過する、色褪せる、花などが散る、物の怪などが乗り移る、姿が現れるなどの意)の発音、
“うつらうつら” の ”うつ” の語源説である「現(うつつ)、空ろ、虚ろ(うつろ)」より。
ここにいる存在、いた存在、幽霊のように見えないもの、忘れてしまうもの、近いもの、遠いもの、生と死。
身体の内外に起こる様々な感覚を丁寧に探り、観る者の五感にダイレクトに触れる独自の世界を追求している関かおりの新作。
お見逃しなく!