DESIGN FOR THEATERGOING
「屋根裏コスモス」
25歳のシュンは気が付くと屋根裏で倒れていた。傍には幼馴染のアカリとヒロム。
そこは博士の屋根裏だった。10歳の頃みんなで遊んだ場所。
マッドサイエンティストの博士、アンドロイドのハルとフランク、屋根裏コスモス。
屋根裏コスモスは博士の作った宇宙船のゲームで、そこで見た宇宙は鮮やかだった。
楽しかった記憶も今は色あせ,みんなバラバラ。博士は15年前に失踪したきり戻ってこない。
しばらくして屋根裏コスモスが起動してることに気付く。
目の前に広がる宇宙は、あの時と変わらない。ゲームの腕はだいぶ落ちてて、
速攻ゲームオーバー・・・と、3人を待ち受けていたのは銃を構えた白衣の老人。博士だった。
「幻トラベラー」
孤独なマッドサイエンティスト、天野豊は夢で見たイメージを思い出そうとしていた。
「タイムマシンは絶対存在しないんだよ!」悪ガキ達の声が邪魔する。
彼は昔タイムマシンの開発を夢見る青年だった。今ではその夢を恨んでいる。
悪ガキ達は家の裏山を秘密基地にしたようだ。
小石が家に降り注ぎガラスが割れる。何かが爆発した音もした...。
シュン、アカリ、ヒロムと名乗る悪ガキを追い払う中、彼は1人の女が倒れているのを見つける。
身体は冷たく呼吸はない。だが突然女は動き出す。
「私の名前はハル、プログラムにエラーがあります。」
彼女はアンドロイド、2235年からタイムトラベルしてきたのだ。