来てけつかるべき新世界 自分の中から強烈な獣の匂いがしたので、大阪のおっさんの劇をやりたいと思いました。 大阪は近いようで遠くて、深いところを触ってみたいなと。 とりわけ「新世界」という街にはひどく憧れがありました。レトロフューチャーそのままの名前と街の感じに。 ジャンジャン横丁には将棋サロンがありましてね、近くにはゲームセンターがあって、 そこにも将棋ゲームがやっぱりあっておっさん天国だったりして。 そんな新世界を舞台にSFを夢想しました。 シンギュラリティのその先を描いた、二つの意味で今回は「新世界コメディ」です。 おっさんがドローンと戦ったり、ロボットアームに王手飛車取りを迫られたり、ホログラフィの娘と言い合いしたり、 そういう来たるべき、来くさるべき、来てけつかるべき新世界を描けたらと思います。 [ play ] name来てけつかるべき新世界 period2016年09月16日 - 2016年09月25日 companyヨーロッパ企画 theater下北沢 本多劇場 location下北沢 [ play ] name来てけつかるべき新世界 period2016年10月27日 - 2016年10月30日 companyヨーロッパ企画 theaterKAAT 神奈川芸術劇場・ホール location横浜 チラシ 記事 本多劇場の5日目(7回目)の公演を観てきました。 「劇場に行こう!!」などと言っておいて、劇場に頻繁に行くわけもなく、ドキドキの初「ヨーロッパ企画」です。 「来てけつかるべき新世界」は新世界(大阪の繁華街)の一角で、何となく近い未来かなぁという新世界です。舞台中心にビールケースをひっくり返したお膳台があって、そこに大阪のおっちゃん達が集まって、なんやかんやと話をややこしくします。 広い舞台の真ん中に集まって繰り広げられる、しょうもない話に頬が緩みます。 たまに舞台横の家の2階窓が開き、おっちゃんが身を乗り出して合いの手が入ります。 中央に惹きつけられた意識がグイッと横に動き話に立体感が出てくる気がします。 舞台上や横下とちょいちょい話の流れで焦点が移動するのが小気味いいです。 設定は突拍子もないですが、登場人物は普通の(と思っている)ステレオタイプの大阪のおっちゃんの話を見てられるのは、そんな展開の妙な気がします。 2016年08月28日